エリート御曹司は溺甘パパでした~結婚前より熱く愛されています~

向かったのは彼のベッドルーム。

大きなベッドに私を下ろすと、顔の横に両手をつき、色気漂う瞳で見下ろしてくる。


「忍。もう一度始めよう。愛してる」


顔を傾けて近づいてきた彼は、熱い唇を重ねた。

ついばむようなキスが何度か続いたあと、唇を割って舌が入ってくる。


「ん……」


鼻から抜けるような甘いため息が漏れてしまったが、彼は気にしている様子もない。

互いの熱を伝えあうような激しいキスのあと、彼の舌が首筋をツーッと下りていく。


「あっ……」


大きな手で胸の膨らみに触れられて声が漏れると、彼はもう一度唇を覆った。

そしてそのあと、耳元で艶やかにささやく。


「声は我慢して。和宏に聞こえる」


そんなこと言ったって……。

フルフルと首を振って〝無理です〟と伝えたのに、彼はニヤリと笑い私の手を強く握ってくる。


「もう止まれないよ。忍が欲しくてたまらない。俺をこんな気持ちにさせた責任は取って?」

「責任って……あんっ」
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