リペイントオレンジ🍊
傷心と反省の日々です
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「……すみません」
「全くだ」
「だけど、今日は酔ってませんよ!……自力で歩けるし、意識だって正常で、っわ!」
「そんなにフラフラして、よく言えたな」
私を簡単に受け止めて、またすぐに歩き出す菅野さんの後ろ姿に、胸がギュッと苦しくなる。
堀さんの家で夕飯をご馳走になって、ついつい飲みすぎてしまった私を心配して、海穂さんが菅野さんに連絡してくれたらしく。
お開きになる頃、堀さんの家に現れた菅野さんに私は息の仕方を忘れた。
「お仕事……だったんですよね?」
「あぁ」
「すみません、疲れてるのに」
「全くだ」
「放っておいてくれても良かったのに。海穂さんも堀さんも心配性ですよね……私だってもう24だし……ちゃんと、」
「悪い男に絡まれても、それなりに相手できるって?」
「……ぅ、」
菅野さんの鋭い視線に、思わず口ごもる。
"悪い男に絡まれる"設定は想定していなかった。
「これだからお子ちゃまは」
「……もう24です!お持ち帰りされて一夜の過ちくらいあったっていい歳ですよ」
列記とした、成人(おとな)なんだから。
もちろん、お酒で記憶がないのはごめんだけど。