リペイントオレンジ🍊
もちろん、笑顔なんて見せないけれど、子ども相手に少し自分をセーブしているのが伺えて、面白くて仕方ない。
本当はもっと「〜〜だ!」「〜〜しろ!」って言いたいに決まってるもん。
「……ふふっ、」
つい、堪えきれずに笑ってしまった私と、”ただの、優しい消防士”として話の途中である菅野さんの視線が不意に絡む。
やばい!!
見られた……?
ほんの一瞬、冷ややかな視線を向け、またすぐに話に戻る菅野さんに内心冷や汗が止まらない。
「もし「お・は・し・も」をみんながきちんと守らなければ、どんなにみんなを守りたいと思っている先生たちでも、的確に避難させることができません。……ですよね?尾崎先生?」
───!!!
や、やっぱり……さっき笑ったの見られてたんだ!
突然の名指しに、背筋が凍る感覚。
……かれこれ、何度目だろう。
「……はい!その通りです!」
私が頷くのを確認すると、菅野さんは再び子供たちに向き直る。
「その結果、避難がおくれ、命取りになる。もちろん災害は、いつ、どこで起こるか分かりません。登校中、 下校中かもしれない。それに、常に大人が周りにいるとも限らない」
本当はもっと「〜〜だ!」「〜〜しろ!」って言いたいに決まってるもん。
「……ふふっ、」
つい、堪えきれずに笑ってしまった私と、”ただの、優しい消防士”として話の途中である菅野さんの視線が不意に絡む。
やばい!!
見られた……?
ほんの一瞬、冷ややかな視線を向け、またすぐに話に戻る菅野さんに内心冷や汗が止まらない。
「もし「お・は・し・も」をみんながきちんと守らなければ、どんなにみんなを守りたいと思っている先生たちでも、的確に避難させることができません。……ですよね?尾崎先生?」
───!!!
や、やっぱり……さっき笑ったの見られてたんだ!
突然の名指しに、背筋が凍る感覚。
……かれこれ、何度目だろう。
「……はい!その通りです!」
私が頷くのを確認すると、菅野さんは再び子供たちに向き直る。
「その結果、避難がおくれ、命取りになる。もちろん災害は、いつ、どこで起こるか分かりません。登校中、 下校中かもしれない。それに、常に大人が周りにいるとも限らない」