君からもらった花言葉は。


でも小学校高学年に上がる頃、彼方が大変な事実を持っている事を知った。



私と彼方はよく一緒にいた事もあり、なかなかな同じクラスになれなかった。
だから唯一4年の時だけ同じクラスになれていた。

その頃から彼方は食後、いつも錠剤の薬を飲んでいた。元々身体が弱いことは聞いていたけどそれでも毎日その行動が続くと流石に不思議でしかなかった。


だから思いきってある日、彼方に問いかけてみた。


「彼方、あのさ」


「(ゴクッ)………ん?どうしたの?」


薬を飲んでいる途中に言ってしまったので少し反応が遅れていたが私の真剣そうな表情にとても不安がってこちらを見た。


「一つ聞いてもいい?」


「え?あ、うん、いいよ?どうしたの」


「彼方さぁ…………



なんでいつも薬飲んでるの?何の薬?」


……後々考えてみると私があの時聞いていなければきっと彼方も真冬も優愛もその他の皆も私に彼方自身の抱えてる秘密を教えてくれなかったんじゃないかと思う。


彼方は私の声を聞いた途端、顔をひきつらせて固まった。そしてゆっくり目を下に落とした。

だがザワザワする食事中の教室でそんな気まずい沈黙を保てるはずも無くすぐに諦めたように返事を返してくれた。


「……あ、あぁ、……あれかぁ、…
えっとね、……身体よわいって言ったじゃん?だからなんか……支える?って感じの薬だよ、心配しなくても大丈夫。」











< 2 / 2 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

空を見上げて雲は宙を舞う。

総文字数/3,252

恋愛(純愛)7ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop