【完】俺の大事な彼氏

第五節



ピリリリリピリリリリ…
「ん。誰…」
画面を見ると近だった。
「近…?

…もしもし?」
「…鷹、久しぶり。」
「久しぶり。
…なんかあったか?大丈夫か?」
「…大丈夫。
ちょっと鷹の声聴きたくなっちゃって。
ごめん、寝てた?」
「ウトウトしてただけ、俺は大丈夫。」
「そう…
ちゃんとベッドで寝てね。
コタツで寝たらダメだよ?」
「ふふ、分かってるよ。
ありがとう。」
「い、いや…うん。」
「そうだ。この前うるさいのに会った。」
「うるさいの…って亮(りょう)?」
「そ、あいつに見つかって居酒屋連れてかれて、
行ったら合コンの余りを埋める為の駒。
ほんとあいつ関わりたくないやつNo.1。」
「大変だったね。
亮に会ったら言っておくよ。」
「あぁ。よろしくな。」
「うん!
…あの、」
「ん?」
「ありがとう。」
「え?何が?」
「俺が言いたくないの知ったから違う話題振ってくれたんだよね。」
「…
…無理には聞かない。
ただ、一人で溜め込むな。
嵐太がダメなら俺に吐き出せ。」
「…、ありがとう鷹…
でも俺はまだ大丈夫。」
「…そうか、わかった。
じゃあ…頑張れ!」
「うん…!
ありがとう鷹!」
「…あぁ。」



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