私、俺の最後の恋

そして、私たちは3年4組の教室へと向かった。

あ、朝の男の子りょーま君なら知ってるかな？

聞いてみようっと。

「ね、りょーま君、今日の朝新栄学園の人を駅で見かけたんだけど、私の家の方に住んでる新栄学園の人知らないよね？？」

すると、りょーま君は考える顔をして、少し黙っていた。

「知らないなら知らないでいいんだけど。」

めっちゃ悩んでんじゃん。

無理して思い出さなくても。(笑)

すると、今思い出したかのようにりょーま君は、パっと顔を上げた。

「あー！なんか、山田 大河(やまだ たいが)ってやつが神田ら辺に引っ越したって新栄学園の友達が言ってたぞ！」

「そっか、ありがと」