私の罪と君の嘘
春樹side

誰も来ない元天文部の部室で1人ただ静かに過ごすそれが僕のいつも通りの放課後
だけどこの日は違った
トイレから戻ると女の子の後ろ姿迷子かな?と思い声をかけた…まさか再会してしまうとは思わずに…

振り向いた君を見て僕は驚いた
そんな僕を君は不思議そうな顔で見ている
あぁそうかやっぱり君は覚えていないんだね

「どうしてここにいるの?迷っちゃった?」

それなら僕は初めて会ったただの先輩を演じよう
だから懐かしいとか言わないで演技が崩れてしまうから

「あの…1年の椎名雪葉です。」

気まづくなったのか君が自己紹介をした

うん知ってるよ僕の大好きなその名前
また聞けるなんて思ってなかったな
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