私の罪と君の嘘
和人side

あの日からあいつは変わった。
昔はバカみたいに明るくてよく笑う女の子だったのにな…

「私ね!お兄ちゃんも和人も大好きだよ!」

いつもあいつはそう言ってた。
その笑顔を俺達は大好きだった

「かず、雪葉は俺達が絶対守ろうね!」

「おう!当たり前だろあいつの笑顔は俺達が守る」

冬馬と俺の幼い約束

ごめんな冬馬…ごめんな…××…

そんな事を思っていたらいつの間にか学校に着いていた

「それじゃ」

素っ気なく言って1年の下駄箱に歩いていく雪葉の背中を見送る

「俺じゃもうダメなのか…」

その言葉は騒がしい学生達の声に掻き消され誰にも届かず消えていく

ただ1人を除いては

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