私の罪と君の嘘
~放課後〜

「雪葉ー!今日部活ないなら一緒に帰ろっ!」

「ごめん!この後呼ばれてて…」

「そかそか〜じゃあまた明日ね!頑張っ!」

にやにやしながら帰っていったってことは男子に呼び出されたってバレてるな…
あーあ明日絶対質問攻めだ〜




「椎名さんのクールな所に惹かれました俺と付き合ってください!」

「ごめんなさい」

「…そうだよね。来てくれてありがとう」

そう言い男の子は走って行ってしまった

クールか…ごめんなさい私は君が思ってるような人じゃないんだよクールなんかじゃ

そんな事を思いながら空を見上げようと上を見ると

「あれ?あんな所に教室なんてあったっけ?」

空いた窓から揺れるカーテンが見える1つの教室を見つけた

「なんだろあそこ」

私は好奇心に負けてその場所に向かった

この時そのまま家に帰ってればあの場所に行かなければあんな事にはならなかったのかな?誰も傷つかずにすんだのかな?

答えはNoだ
どんな選択をしていても私の罪は許されるものなんかじゃなかった

私はなんて残酷だったのだろう
ごめんなさい…お兄ちゃん…和人…そして…はるくん

さぁ運命の歯車が動き出す

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