君だけとトベない~CA達の内緒な休息~
それでも、金の為。
毎日続く講座を受けているうちに、いろいろ考える余裕まで出来てきて……
このオバサンは、俺が何の為に呼ばれてるか分かっててやってるんだよな?って……そう思うと案外腹の中は俺と同じで真っ黒なのかもしれない。
確かに普通の神経じゃこんな場所にいないか。
笑える。
「聞いてるんですか?お姉さん達の前では常に敬語、相手を立てなくてはいけませんよ」
はいはい、と言いたい所を押さえてマジメな顔で頷いてみせると、ようやくオバサンは少しだけ笑った。