君だけとトベない~CA達の内緒な休息~
「もちろんタダでとは言わない」
今度は一枚の、何かの記念日らしい写真を俺に手渡しながら……
そこに映っているのは、確かにお嬢な顔立ちで気は強そうだが……間違いなく美人。
これだけ綺麗なら男に困る事も無いだろうに。いや、自分の思うままにならない男じゃ嫌なのか。
この女を抱きたいか、抱きたくないかで言えば、そりゃあ一度位は……ってのが本音だけど……
結婚ってのは全然話が違い過ぎる。
「もし、この話を呑んでくれるなら……山内君を社に戻してもいいんだが」
弱みにつけこんだ社長の言葉に、俺はその場で一瞬言葉を失った。