君だけとトベない~CA達の内緒な休息~
決断



俺がここにいれるのもあと少し。



それを知っても……例えば理奈だったら小さく笑って次の好みの担当を探すだろう。



だけど……俺のせいで



俺がダメな奴だから傷付く人間もいる。



それが、詩織の代わりに入った新人千里だ。



自分の気持ちを抑える為に、思うままに弄んだ結果がこれ。



「龍太さんの傍にもっといたいです」



出発時間ギリギリまで犬のように隣から離れずに、瞳を潤ませてまとわりつく。



コイツが俺に依存してしまったのは、間違いなく偽者の言葉達のせい。



全てが俺の責任で……全てが俺のワガママ。



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