君だけとトベない~CA達の内緒な休息~
停止
3人と別れ、戻ってきたのはやっぱりいつもの自分の部屋。
今日は誰も来ない予定の筈だから、未だにかっちりとしたスーツ姿のままベッドに体を投げ打って。
「結婚……か」
今までしていた同棲と一緒だろ?
言うなら、途中で捨てられる可能性が低いってぐらいで。
迷う気持ちを押し込めるように、楽になれるんだと暗示をかける。
今、詩織はどうしているだろう?
確か……最後に会ったあの日、退院まであと少しだった筈。
無事に会社の寮に戻して貰えただろうか?
俺の一言で上げた前髪から零れる綺麗なラインのおでこが……恋しい。