君だけとトベない~CA達の内緒な休息~
誰だ?
考えてみてもこんなに爽やかな男の知り合いは俺にはいないような……。
明るい金髪のソイツは、細い目をへなっと無くしながら笑うと
「同業っすよね?見かけた事あったんで」
指差した先は夜になっても煌々と光る我が本社ビル。
「もし今日仕事無いんだったら一緒に飲みません?」
俺と同じ事を考えていたのか、袋にビールやつまみを抱えたそいつにわざわざ従ったのは……その口から詩織の名前を聞いたから。
「確か、事故った山内さんの担当っすよね?そういえば彼女……」