君だけとトベない～CA達の内緒な休息～

「彼女達が、君を戻せと言っている」



目を丸くして、顔を上げた俺に続いた言葉は



「それに……君はかなえさんの事をどう見たのか分からんが、ちっとも距離が縮まらないとこっちからも……苦情だ」



その言葉で、俺はようやく社長がどうしようもない男だと言った意味を悟り……



そして、かなえの求めるものから逃げていた俺の愚かさを知る。



女の方からそれを、しかも他人の社長へ口にするなんて……相当寂しさを抱えていたに違いない。



更に理奈や千里。戻せと言うぐらい誰でもいいんじゃなく俺という男を認めてくれた事を……素直に嬉しいと思った。