君だけとトベない~CA達の内緒な休息~
「私……龍太の事好きだよ」
「嘘?」
耳に届いたまさかの言葉に、詩織の顔を見ることが出来ない。
「会社を変えるんだって頑張ってる姿を見てたらね、好きだなって思ってた」
詩織も叶うように願い、そして待っていてくれたんだ。
もちろん、そこにはただ好意だけでは済まない位の壁があっただけで。
「良かった。本気で誰かの為にってした事は伝わるんだな」
俺は……詩織に惚れてから知らなかったことを学んでばっかりだ。