君だけとトベない~CA達の内緒な休息~
そんな、部屋の中には内線電話が引かれていて、来客がある場合は事前に連絡が来るんだとか。
今日は初日。
なんでも、俺を待っていてくれた人がいるらしい。
その女が問題アリだなんて知らない俺は、初の仕事にテンション高めで電話を受ける。
「今日の17時着、オーストラリア便。それが終わったら一人行くから頼むな」
「ちょっ、事前情報ナシですか??」
「あぁ……じゃFAXで送るから」
切れた電話の受話器を戻しながら、隣の台に目をやると……確かにFAX。
住む訳じゃないのにそこまで必要ないだろ?そう思っている間にもFAXの機械はカタカタと揺れ始め、流れ出す紙を受け取るとベッドへ横になった。