君だけとトベない~CA達の内緒な休息~



写真のまま、折れそうに細い体を支えようと手を出すと……



「ずいぶん慣れてるのね。ま、当然か」



「当然……と言いますと?」



「だって、アンタ達エリートなんでしょ?」



至って普通の真顔で聞く女を前に……思わずぷっと吹き出しそうなのを堪える俺。



誰だよ……そんな事言ったの。



って、社長しかいねーか。



俺に受けさせた研修もろもろはエリートを演じさせる為だったって訳だ。



危ねー。



ここで聞いてなかったらうっかり自分の身の上話ちまう所だったわ。



ったく……社長も無茶しやがって。設定ぐらい俺には話しとけっての!!!



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