君だけとトベない~CA達の内緒な休息~
そう、ニーズが無ければ俺の存在価値は無い。
あの給料だって、もちろんきっかり働けなければ意味がないのだ。
だから……抱き終えてまだ息が荒いひとときに理奈が口にした
「日本に帰ってる時にはまた来るから」
その言葉に心底ほっとした訳で。
返事の変わりに、柔らかいその体をもう一度抱き寄せる。
「あれ位じゃ足りませんよね?」
にっと口の端を上げ覆い被さると、黙ったまま理奈の足が俺に絡まる。
それが合図。
そのまま、最初の夜は熱をいつまでも保ち、ぴったりと吸いつく体の相性の良さを感じながら過ぎて行った。