君だけとトベない~CA達の内緒な休息~
近年の少子化って奴で、CAの数が激減。
ついでにゆとり教育のせいか、語学力も激減。
そんな訳でどんどんレベルダウンしてしまった会社。
こんな立ち仕事で拘束時間の長い職場じゃなく、もっと楽な方へと人が流れてしまうんだとか。
そりゃそうだろうな。
仕方なく規則を緩め、今度は顔重視で採用を始めたは良いが、人不足で忙しすぎる事に嫌気がさして今時の子は辞めてしまう。
「だから、君に頼みたい仕事があるんだよ、そうそう名前は?」
「東 龍太」
「いい名前だ」
にかっと笑うと手を差し伸べ、更に裏にある専用のエレベーターを指す。
「職場はこっちになる、さぁどうする?」