君だけとトベない~CA達の内緒な休息~
「これ飲む?」
冷やしておいたミルクティーを渡すと嬉しそうに微笑んで。
「あと……良かったら風呂とか入っていけば?変な意味じゃなくて、おねーさん達の為に設備だけはゴージャスだからさ」
理奈に聞いた話だと、どうせ日本にいる時間は少し。
会社の寮は俺が勧められたそれと変わらないぐらい、別に大して豪華な訳じゃないらしい。
って事は、当然詩織もそのクチだろう。
そうは言っても100%断るよな……そう思っていた俺の思惑を裏切って
「本当に綺麗♪じゃあ遠慮なくお借りしますねー」
詩織はとっととバスルームに消えて行ってしまった。
お借りってか、別に俺のって訳じゃないんだけど。
疲れねーのかな?仕事でもプライベートでもそんなに気ぃ使ってさ。