君だけとトベない~CA達の内緒な休息~



「で、どうする?」



着替える気配も無く、テレビに夢中になっている詩織に声をかけてやる。



「ここからの方が楽だったら泊まって貰って構わないけど。普段は寮?」



「寮ですねー。実家は遠いし、それにあんまり家族とはうまくいってなくて」



「……意外」



思わず言葉に出てしまった言葉に



「愛されて育ってきたようによく見られます」



そう言いながらくすくすと笑うと



「じゃあ泊めてくださいね♪」



とベッドへ潜り込む。



知らない男のベッドに入ることには抵抗がない……その姿にひょっとして?



脳裏に浮かんだ一つの答え。



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