君だけとトベない~CA達の内緒な休息~
まだあどけないその寝顔を見ていると何故か落ち着く自分がいる。
街を歩けば振り返られて、逆ナンなんてしょっちゅうで、そんな俺の腕をするりと抜けた細い体。
あの日の言葉。
-これも私の仕事ですか?-
耳からこびりついて離れない……衝撃的な拒否の言葉。
あれから、俺の中で何かが変わった……ような気がする。
この気持ちが何なのか、それを知るのはまだ少し後の話で。
出来れば知りたくなかった、胸を抉られる様な深い痛み。
そんな痛みと共に風に乗って、俺の耳にニュースが伝わるのはあと数日後……。