君だけとトベない~CA達の内緒な休息~
「ま、中身は研修でなんとでもなるしな。見た目だけはどうにもならん」
社長はそう言いながらRRと書かれたボタンを押し、エレベーターは急上昇していく。
着いた先は……ほのかにいい香りのするフロアで、眠くなりそうなゆっくりとした音楽が流れていた。
「ここは……」
「リラクゼーションルーム。うちのCA達が仕事を終えて休む部屋だ」
「そんな部屋にオトコが入っちゃっていいんすか?」
明らかに居辛い雰囲気……。
挙動不審にきょろきょろした俺に社長は「逆だよ」と首を振った。