君だけとトベない~CA達の内緒な休息~



何が俺を動かしているのかは分からなかったけれど……。



足が勝手に受付へと向かうと、前々から俺の事をちら見していた地味めの女を捕まえた。



結局やってる事変わってねーなって自分でも思うけどさ。



人目につかない廊下の脇に押し込むと



「こないだの事故の子ってどこの病院にいんの?」



紅潮した頬にそっと手を添えて、瞳をじっと見つめる。



すると……まるで催眠術のように



「こ……航空病院です」



「ありがとねー」



情報を聞き出すとそのまま首筋にキスをして、今日は誰も部屋に来ないことを確認すると……俺はそっと会社を後にした。



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