君だけとトベない~CA達の内緒な休息~
普段から自分が何をしているのか。
冷静に考えれば受け入れられるような人間じゃないってのに……。
扉を叩くと、また?と言わんばかりの迷惑そうな詩織の顔。
それでも少しずつ顔色が良くなっている事に俺はほっとする。
「もう来ないでって言ったのに……」
「もう少しだけ……諦められるまで……」
ピンクのシンプルなパジャマからは相変わらずチューブが伸びていて、それを隠す風でも無く死んだような瞳で俺を見下ろすから。
指一本触れることすら出来ずに時間だけが過ぎて行き……。