君だけとトベない~CA達の内緒な休息~
「あぁ、直接話したことは無いかもしれないな」
少し上から目線の理由……その訳が分かった時俺は
「この事は上司である社長に報告しておくから」
……急に目の前が真っ暗になったような気がした。
「では山内さん、また」
詩織にお辞儀をし、俺には目もくれずにスタスタと去っていく姿を見ながら思い出す。
そうだ!!
アイツは確か……会社でなんどかすれ違った総務だかなんだかのヤツだ。
社長に構うなと言われていたのに……俺がここにいるなんて聞いたら何を思うだろう。
ここにいるうちはいつでも会えるなんて、そんな甘い自分の考えを呪っていると……。