2月からの手紙
野崎さんと。
そう言ったら、菜々美は怒るだろうな。
だから向こうの班が押しまくって菜々美がうんと言ってくれるのを待っているのだけど。
なかなかそうは上手くいかないみたい。
少し離れたところにいる小鳥遊くんに目で助けを求めても、ちょいオタくんたちと異様に盛り上がっていて、頼りにならない。
そもそも菜々美の押しに弱いところがあるから、小鳥遊くんを当てにしてもいい結果にはならなそうだったりもする。
野崎さんが、仲間になりたそうにこちらを見ている。
中学までの私と同じにおいがするというか、放っておけない。
ああもう、なるようになれ!