2月からの手紙
「決まったか」
「うん」
「長かったな」
「助けに来てくれたらよかったのに」
「俺が出たら余計にややこしくなるだろ」
私が苦笑いの視線で顔を見ると、小鳥遊くんがさも当然のような顔で言った。
「わかってるんだ、菜々美のこと」
「どうせ本気じゃないだろうけどな」
「へえ」
「アクセサリー感覚で選ばれるの嫌いなんだよ」
あ、イケメンの自覚、やっぱりあるんだ。
そうだよなあ。
じゃなきゃ私にあんな強引なことしてこないよね。