2月からの手紙
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チャイムが鳴って、お手洗いに行ったら菜々美がいた。
「あ、班のこと……」
「別にいいけど」
私が謝ろうと声をかけると、菜々美は鏡に向かって前髪を整えながら呟いた。
全然、いいなんて思ってなさそうな低い声だ。
「せいぜい陰キャと仲良くしてればいいんじゃない?」
「そんな言い方」
「あと慶くんにはもう自力でいくし。未来が仲良さそうだから一緒にいれば印象イイかもとか思ってたけど、もう面倒くさい」
……って、何それ。
チャイムが鳴って、お手洗いに行ったら菜々美がいた。
「あ、班のこと……」
「別にいいけど」
私が謝ろうと声をかけると、菜々美は鏡に向かって前髪を整えながら呟いた。
全然、いいなんて思ってなさそうな低い声だ。
「せいぜい陰キャと仲良くしてればいいんじゃない?」
「そんな言い方」
「あと慶くんにはもう自力でいくし。未来が仲良さそうだから一緒にいれば印象イイかもとか思ってたけど、もう面倒くさい」
……って、何それ。