2月からの手紙

「なんか未来よりもっと面倒そうな女もいるっぽいし」

「え?」

「知らないの? A組のワカナって女だよ。休み時間いつもその女のとこ行ってる」

「そ、うなんだ、へえ……」


菜々美は、私の知らない小鳥遊くんを知っている。

臆病であれこれ聞けない私は、本当に小鳥遊くんのことを何も知らないんだな。



ワカナさん……。

彼女、なのかな。
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