2月からの手紙

「お前までイケメン言うな、バカ」

「バカっていうな、イケメン」

「ここでその口塞いでもいいんだぜ」

「それはダメ!」


男子のノリで茶化したら、またキスされそうになって、おもわずその場でしゃがみ込んだ。


「するかよ、神聖な学び舎だぞ。スケベ」

「どっちが!」


ニヤリと勝ち誇ったような声が頭の上から降ってきて、思わず大きな声で言い返してしまった。
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