2月からの手紙

明るくて賑やかなグループにいれば、ただそれだけで自分もそういう子になれると思っていた気がする。

自分から何かを見つけようともしないで、菜々美たちが教えてくれたコスメに頼ったり、合コン相手だってセッティングしてくれるのは、いつも私以外の誰かだった。


お酒の合コンが嫌なら、自分だって何かほかにおもしろいことがないかって、考えたりしたほうがよかったんじゃないの?

私は何もしてこなかった。

一生懸命じゃなかった。



こんなの、灯りに群がる羽虫だ。

何もしないで飛び回っていたら、灯りに焼かれて当然なのだ。


今回のことでは全くの誤解だけど、こんな私からみんなが離れていくのは、当たり前のことだと思った。
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