2月からの手紙
糊の効いたシーツが掛けられているベッドはとても大きくて、枕元には宇宙船のコクピットのように小さなボタンがたくさん並んでいた。
薄暗い部屋の中を見回すと、大きな壁掛けテレビの側にはカラオケ、小さな冷蔵庫、その隣には、冷蔵庫と同じくらいの大きさでピンク色に明かりが灯る、謎の戸棚。
初めて見たけどおおかたの想像はつく。
ここはあれだ。
……エッチなホテルというやつだ。
待って!
憶えてない!
えっと、えっと。