2月からの手紙

「あ、じゃあ、ココロ」


私がそう呼ぶと、の……ココロが筆を持ったまま親指を立てて微笑んだ。


「のざ……じゃないやココロって、話すとこんなに気さくで明るいのに、なんで友達作らないの?」


そうなのだ。

ココロは、本当に想像していたのより100倍明るい。

ずっと不思議でしかたなかった。


「うーん、なんでって言われてもねぇ。マイペースだから、かな」

「じゃあ今このメンバーでよく話してるのは?」

「ペースが合ってるからじゃないかな」

「そういうもの?」

「そういうものだよ。仲良しほど無言で一緒にいたりも普通だよ」


ココロがまたふんわりと笑った。

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