2月からの手紙

ココロが言った言葉に、小鳥遊くんが敏感に反応した。


「俺ちょっと見てくる」

「あ……」


小鳥遊くんは、和奏さんのことが心配なのだろう。

ケンカに巻き込まれでもしたら、って。



「とりあえず、トラブルなら学園祭全体に関わることだから、行こ!」

「ちょっ、ココロっ」


ココロに手を引かれ、私も小鳥遊くんを追いかけるようにA組のほうへ向かった。

< 149 / 194 >

この作品をシェア

pagetop