2月からの手紙

「ばーか」


ニヤリ、と小鳥遊くんが笑った。

はっ!

またからかわれた!

むかつく!


「もう、バカ! 助けてくれて嬉しかったのに!」

「お前、警戒心が足らないんだよ。今だってほら」

「きゃ」


急に肩をつかまれて、私はベッドに倒れ込んでしまった。

そうだった。

私、知ってる人とはいえ男の人とホテルにいるんだった。

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