2月からの手紙

小鳥遊くんが私に覆いかぶさるようになっていて、ベッドに膝を乗せてきた。

真上からまっすぐ、射るような視線に見下ろされる。


昨日の夜に何もなかったからって、ここを出るまで何もないとは限らないということ?


やだやだ!

無理!


「ちょ、待っ」

「だから警戒心が足らねってこと」


小鳥遊くんが隣に座りなおして、私のおでこを指で弾いた。

私はびっくりして固まってしまったんだけど。

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