2月からの手紙
いいな。
私もこういうの、プレゼントしてくれる素敵な人がいたらいいのに。
そう思ったらオールバックの小鳥遊くんが頭に浮かんだ。
違う違うって!
「あとこれな」
焦って頭の中の妄想を消していたら、目の前の小鳥遊くんがポケットから小さなシルバーの袋を出して私の方に差し出した。
「え……これって……」
「付き合ってくれた礼、みたいな?」
「本当にいいの?」
「ラッピングしてねーけどな」
「あ、りがとう」