2月からの手紙
「未来~! もー何してたの? こっち大変だったんだよ」
案の定、菜々美の第一声は笑ってるけどご機嫌ななめだ。
「ごめんごめん、なんかあの日も熱っぽくって。OBさん、あ、名前なんだっけ? あの人が場所変えようって言ってくれたんだけどもう帰りたくて」
「それならそうと言ってくれればフォローしといてあげたのにぃ」
「本当にごめんね、ずっとベッドと同化してた」
「しょうがないなぁ。まあ、あたしもめんどくさくなってもう放置してるから、次いこ次!」
「あはは」
この切り替えの早さはありがたかった。
人生の密度を濃くするためにはこれくらいのスピード感でいかないとなんだろうな。