2月からの手紙

本鈴が鳴って、後ろのドアがガラリと開いた。

知ってる。

いつもこの時間に入って来るのは小鳥遊くんだ。

HRとかでは普通にみんなと話してるし、感じ悪い風じゃないんだけど、いつもこんな感じでギリギリに入って来るし、休み時間もすぐにいなくなる。

他のクラスに彼女いるのかも。


彼女いるのに、私にあんなことしたのかな。

私、ファーストキスだったんだけどな。


昨日から、私は暇さえあれば小鳥遊くんのことを考えてしまっている。

これはもう、自覚するしかないのかもしれない。

恋、してしまった、って。

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