2月からの手紙

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「未来、慶くん、一緒にランチしようよ」

「あ、うん」

「悪い、遠慮するわ」

「えー、いいじゃん。ていうかいっつも昼休みいなくなっちゃうよね。どこ行ってるの?」


菜々美の恋活は着々と進んでいて、今日はとうとうお昼休みのランチにまで誘いをかけた。

呼び方だっていつの間にか簡単に『慶くん』だし。


それにひきかえ、私は相変わらず。

廊下でちょっかい出されたりはしてるけど、それ以上の進展はない。


それどころか、私たちが話してるのを見て、今まで小鳥遊くんのことを遠巻きに見てた女子たちも話すようになったから、私と小鳥遊くんが話す頻度は必然的に減っている。


菜々美の誘いに、小鳥遊くんが困ったような顔で眉を掻いて、私の方をチラっと見た。


「まあ、たまにはいいか」

「やったぁ! 梅雨も明けたし久々に屋上いこうよ」

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