2月からの手紙

「どこか、痛い?」


まるで子供に話しかけるような柔らかいトーンで、小鳥遊くんが私に訊いた。

私は言葉にならず、目を閉じて俯いたままで首を横に振った。


「具合、悪い?」


訊かれて、また首を横に振る。


「花火、来たくなかった?」


首を横に振る。


「俺と、来たくなかった?」


横に……、え?

思わず目を開けたら小鳥遊くんと目が合った。

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