2月からの手紙
もうひとりの女子を、入れたくないという理由も大きい。
余っているもうひとりの女子は、野崎 こころさん。
野崎さんは入学当時から物静かで、友達がいない。
暗いとか不潔とか、そういう風ではないけど、グループ発表で前に一緒になった子は提案もなにもしないから一緒にやりたくないと愚痴を言っていた。
気にしてみていると、彼女も私と似ているというか、もっとかな。
現代人のハイペースに追いつけないタイプのようだ。
提案しないのではなく、次々と進む議題についていけず発言の機会を逃しているような感じ。
そんなだから、今回の班決めにおいてもポツンと取り残されてしまった。