秘密の恋はアトリエで(前編) 続・二度目のキスは蜂蜜のように甘く蕩けて
3)
「あとで聞きたいことがあるから」美岬は真顔でそう言うと、さっさと自分の席についてしまった。
いつもだったらチャイムが鳴っても話が尽きなくて、ぎりぎりまで話しているのに。
何か怒らせるようなことしたかなと思い返しても心あたりがない。
6月2週目の月曜日。
昨日、天気予報で梅雨入りと言っていたけれど、早速、それを裏切る快晴だった。
美岬はどうしたんだろうと頭をひねっていると、クラスの女子がひとり、息を弾ませて教室に飛びこんできた。
いつもだったらチャイムが鳴っても話が尽きなくて、ぎりぎりまで話しているのに。
何か怒らせるようなことしたかなと思い返しても心あたりがない。
6月2週目の月曜日。
昨日、天気予報で梅雨入りと言っていたけれど、早速、それを裏切る快晴だった。
美岬はどうしたんだろうと頭をひねっていると、クラスの女子がひとり、息を弾ませて教室に飛びこんできた。