秘密の恋はアトリエで(前編) 続・二度目のキスは蜂蜜のように甘く蕩けて
5年間、延々と片思いしていた9歳年上の靭也に想いが通じたのは高2の冬だった。
靭也が出品していた公募展の会場でお互いの気持ちを確かめあった。
その日の午後に降りだした雪はやむことなく、東京の景色を白一色に染めた。
降りしきる雪の中、美術館から叔父の家に出向いた。
靭也が緊張した面持ちで、夏瑛と真剣な気持ちで付きあいたい、と告げた。
叔父もいつになく気難しい顔をしている。
話を一通り聞いたあと「わかった。君のことはもちろん、信頼している。が、なんといっても夏瑛はまだ高校生だ。万が一夏瑛を泣かせるようなことをしたら、そのときは君とは一切縁を切るよ。ぼくにとって、夏瑛はそのぐらい大事な姪なんだ。肝に銘じておいてくれ」
「はい。承知しています」
そう言うと、靭也も叔父と同じぐらい真剣な顔になり、ふたりはじっと見つめあった。
靭也が出品していた公募展の会場でお互いの気持ちを確かめあった。
その日の午後に降りだした雪はやむことなく、東京の景色を白一色に染めた。
降りしきる雪の中、美術館から叔父の家に出向いた。
靭也が緊張した面持ちで、夏瑛と真剣な気持ちで付きあいたい、と告げた。
叔父もいつになく気難しい顔をしている。
話を一通り聞いたあと「わかった。君のことはもちろん、信頼している。が、なんといっても夏瑛はまだ高校生だ。万が一夏瑛を泣かせるようなことをしたら、そのときは君とは一切縁を切るよ。ぼくにとって、夏瑛はそのぐらい大事な姪なんだ。肝に銘じておいてくれ」
「はい。承知しています」
そう言うと、靭也も叔父と同じぐらい真剣な顔になり、ふたりはじっと見つめあった。