秘密の恋はアトリエで(前編) 続・二度目のキスは蜂蜜のように甘く蕩けて
「いやあ、緊張した。肩こったよ」と言いながら、靭也は首を回している。
「わたしも一生分ぐらいどきどきした」
「それはちょっと大げさじゃないか」
いつもなら家まで20分ほどの道程だが、結局、倍ほどの時間をかけて夏瑛の家の前に到着した。
つま先が凍えすぎてもう感覚がない。
でも、あと5時間だろうが10時間だろうがこのままでも平気だ。
靭也と一緒なら。
「今日はもう遅いから、また改めてあいさつにくるよ」
「うん」
「わたしも一生分ぐらいどきどきした」
「それはちょっと大げさじゃないか」
いつもなら家まで20分ほどの道程だが、結局、倍ほどの時間をかけて夏瑛の家の前に到着した。
つま先が凍えすぎてもう感覚がない。
でも、あと5時間だろうが10時間だろうがこのままでも平気だ。
靭也と一緒なら。
「今日はもう遅いから、また改めてあいさつにくるよ」
「うん」