今から恋愛はじめます。
親たちも 、俺らの仲の良さを知っていた。
だから、俺らは高校受験を終えてすぐに、びっくりするような提案を親たちから受けることになった。
「まおとかりんちゃん、来年から同じ高校でしょ?ここからだと遠いから、同じ部屋を借りて一緒に住んだら?」
って、いきなり母親に言われた。
あまりにもニコニコしながら言うもんだから、最初は冗談でからかって言ってるんだと思ったくらいだった。
だけど、その計画は全然冗談なんかじゃなかった。
当たり前だけど、俺はそれに反対で
「男女で同じ部屋なんてありえないだろ」
って何度も反論した。
でも、いつもの通り、俺の事なんてお構いなしに
「かりんちゃんは気にしないって」
って嬉しそうに、どんどん計画を進められた。