優しすぎてずるい。



「諒介が、好き」



諒介が笑った。彼の薄紅色に染まったくちびるが、小さく動く。





「お揃いだね」

私たちはどちらからともなくつぶやいて、カバンにつけたまったく同じのキーホルダーに笑いかけた。



Fin.


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