戦争に塗れたこの世界はボードゲームで勝敗をつけてしまうようで。
序章 序曲
「忍れど 色に出でにけり わが恋は
物や思ふと 人の問ふまで」
まるでボクみたいな歌だ。
顔に出やすいボクにピッタリの。
でもこんな素敵なモノ、
ボクには必要ないと思ってしまう。
だってこれはつまり、
政府の狗になれと言うことだから。
そんなのは死んでもごめんだ。
でも政府側につかなければ
敵側の『政府反乱異能軍』とみなされる。
それも嫌だ。
ならば隠してしまおう。
そう思っていたのにー。
こうも早くバレてしまうなんて…。
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